涼宮ハルヒの一日
涼宮ハルヒの一日 1

 『ちょっとちょっとキョンキョンキョン。』
 「なんだよ・・・・ていうかなんかいやだからキョンって連呼するな。一回でいい」

 深夜一時。いきなりハルヒから電話がかかってきた。
 まあ、春休み中だからこの時間帯に起きているのは俺にとって日常茶飯事であり、別に迷惑ではないものの・・・・・・マナーってもんがあるだろ、普通。
 「なんだよ、こんな夜更けに・・・・・・・」
 『ちょっとききなさい!実はねえ、大変なことが起こったのよ・・・・・』
 ハルヒはいきなり・・・・というか無理やりに真剣な声になった。
 「タモリって知ってる?」
 「?・・・・・知ってるが・・・・・」
 「そのタモリがね・・・なんとね・・・・・・・・・・・双子だったことが判明したのよ!・・・・プククッ!!」

 ・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・
 俺はカレンダーを見た。
 ・・・・・・・・・・・なんつーくだらん・・・・・・
 「はいはいエイプリルフールね。」
 『ちょ・・・・・ああもう、あんたなんで信じないのよ!!つまんないつまんないつまんないーーー!』
 受話器の向こうでじたばたするハルヒ。
 「お前・・・・・・・・・嘘つくならもっと上手く付けよ。そんな一昔前の都市伝説だされてもな。」
 『・・・・・・・・・この日のために、ずっと温め続けていたネタだったのに・・・・・』
 アホ過ぎる。
 「4月1日だってもうわかっちまったからしょうがないな。俺にはもう何も通用しねえよ。まあ来年までに新しいのを考えてくれ」
 『あと一年も!?いやよ、長すぎるわよ!せっかく今日という日がエイプリルフールなのに!』
 「んなこといわれてもな・・・・・・じゃあ、切るぞ。もう眠いんだよ。」
 『うー・・・・・・・』
 「・・・・・・・・・」
 おやすみというべきかどうか迷ったが、まあ深夜一時にこんなくだらん電話かけてくる奴にそんな挨拶もどうかと思い俺はそのまま電話を切った。





   翌日・・・・いや、正確には同日朝八時。
 またも携帯の着信音が鳴り、俺はその音で目が覚めた。
 普段ならもう学校へと向かっている時刻であるわけだが、しかし今は春休みであり、これは普段で言う朝六時に等しい。
 ハルヒとは別の意味でマナー違反な奴だ・・・・・
 掛け布団の中から携帯に手を伸ばし画面を見ると、めずらしいことに古泉であった。
 『春休み中朝早く失礼します、キョン君。』
 「・・・・わかってるならこの時間に電話してくんなよ・・・・・・・・」
 『はは、すいません・・・・いえでも、この時間帯のほうが都合がいいのでね。』
 「・・・・何の話だ?」
 『ニュースを見てください、キョン君。どのチャンネルでもいいです。・・・・ああまだ話すことがあるので、電話は切らずに。』
 「?・・・・・ああ・・・・」
 なんのことやらわからないが、とりあえず妹の体当たりを食らわずに起床できたわけだから、この機会を生かし俺はリビングへと降りた。

 そこでは妹が既に起きており、テレビに食いついていた。
 「あっキョン君!めずらしいねー、私に起こされないで起きれるなんて」
 受話器の向こうで古泉がクククと笑う。
 「余計なお世話だ。ところで、チャンネルニュースに変えていいか?」
 「もうニュースになってるよ。そうだ、これすごいんだよ、ほら!!」
 妹がテレビのニュースを指差す。

 そこでは、
 タモリが自ら双子であることをカミングアウトしていた。

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